BOLERO 2009年05月

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重力ピエロ

2009/05/29 22:48
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監督 森 淳一 出演 加瀬亮、岡田将生、小日向文世、吉高由里子、渡部篤郎、鈴木京香

何年か前に伊坂幸太郎の同名小説を読んでいたので、映画化されると聞いてから首を長くして公開を待っていた作品です。ただ、原作が素晴らしいと映画は期待外れ、ということも多いので複雑な心境でした。特に春役の岡田くん、ルックスはとても美しくて好きで何本か彼の出演作も見ましたがあまりに存在感がなくて、この子で大丈夫かな、と正直思っていました。でもこの作品で化けましたね、いや~本当にかっこよかった!冒頭のジョーダンバット持ってレイプ魔を退治しに行くところなんてものすごく様になっていたし、性的なものに対して酷く嫌悪感を持っていたり、自分の生い立ちに苦悩する複雑な春をまだ10代の、演技派というよりアイドルに近い彼が演じきれるとは思っていませんでした。痛々しいまでに純粋で、観ている自分まで兄のように守りたくなる部分もあり、本当に魅力的でした。もしかしたら、まだ無垢な彼だからこそ演じきれたのかな、とも思います。へんに色のついた20代半ばくらいの俳優が演じていたら春にはならなかったかもしれません。

と春のことばかり書いていましたが・・もともと一番好きなキャラクターだったのでちょっと熱く語りすぎました
岡田くんの春はもちろん、他のキャストも物語も小説ファンの期待を裏切らないと思います。特に小説の中で好きだった絵画コンクールのシーンの鈴木京香演じるママGood Jobです笑 ただ、母親が市役所に押しかけていくシーンやって欲しかったなぁ~。京香さんならすごく似合いそうなのに・・・
それから、ただ一人怪物・葛城を演じた渡部篤郎はちょっと違うかなぁ~、と正直思ってしまいました。セリフは挑発的で、過激なのに見た目が落ち着いていて品がありすぎなようなもっとふてぶてしくて醜いイメージだったのでちょっと違っていました。兄の泉水役の加瀬さんは、地味だけど弟思いで、そして葛城に対して沸々とわいてくる憎しみがあのメガネのレンズ越しから伝わってきて、非常に難しい役だったろうに演じきっているところがさすがだな、と思いました。殺害方法を企てるシーン、シリアスなはずなのにあのメガネのせいでなんだかコミカルでした(笑)何気面白くてお気に入りのシーンです
あと、吉高ちゃん演じる夏子さん、もう少し出番が多かったら良かったかな~。小説だとかなり目を引くキャラなので寂しかったです。でも高校時代の春がいるとこどこにでも写ってるストーカー写真は笑えました。
それから、平凡だけど偉大な父を演じた小日向さん、セリフの一つ一つが説得力を持っていて心に響いてくるものがありました。

家族の絆は遺伝子をも超えられる--と私は思います。昨今の現実社会を見渡しても、子供が産まれても育てられなくて捨てたり殺したり、そんな事件がたくさんあります。そんなの、いくら血が繋がっていても親子とは呼べないでしょう。愛を持って時間を共有してきた人達が本当の家族なんじゃないかな。この重力ピエロの奥野家の4人は、父いわく本当に「最強の家族」だな、と思いました。

小説を読んだことない人でも映画は楽しめるけど、ぜひ原作を読んで欲しいです。ミステリー、というよりむしろ家族愛的な部分が多くて読み終わった後に不思議な爽快感があり、いつまでも心に残るような作品です。ただ、DNA関係の記述がたくさんあるのはちょっと頭痛くなりますが(笑)
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The Life before her eyes

2009/05/22 23:28
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邦題:ダイアナの選択(2008)
監督Vadim Perelman 出演Uma Thurman,Evan Rachel Wood,Eva Amurri

この作品は、今年観た映画の中で一番好きですって東京で公開終わってから言っても遅いか
正直全く知らなかった作品だったのですが、実家に帰ってた時に何気なく読んだ雑誌にこの作品が紹介されていて気になって観てみたらなかなか味わい深い作品でした。物語の内容は、女子高生のダイアナとモーローンが朝トイレでガールズトークしているところへ、銃を持った同級生のマイケルが入ってきて「二人のうちどっちを殺せばいい?」と問われて・・・というコロンバイン高校やバージニア工科大学銃乱射事件を彷彿とさせるようなリアルで重々しい題材を取り扱っていますが、作品の主題は銃乱射事件よりもむしろダイアナの人生に重きを置いているというか・・マイケルの質問はずいぶん身勝手で、なんで死ななきゃなんないのよって思うけど、ある意味ダイアナの送ってきた人生と、これからの人生に対する審判を下すための質問のような気がしました。って意味不明な文章で申し訳ないですが

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それにしても、エヴァン・レイチェル・ウッドって「サーティーン」って映画の時もだけど不良少女がすごくはまるというか・・実際いたら嫌悪しそうな品のないアバズレ女って思いそうなところなのに、彼女が演じると10代特有の脆さ、繊細で傷つきやすい面がそこはかとなく表れていて、ものすごく魅力的に見えるから不思議です。あと、私生活のことですみませんが、この子ってマリリン・マンソンと付き合っててすごい過激なPVにも出てましたよね~。あれでもう彼女も違う世界に行ってしまうのか・・って思ってたけどしっかり良質な作品に出ていて安心しました。将来オスカーの常連さんになりそうな予感がします。
大人になったダイアナはユマ・サーマンが演じているんですが、なんか彼女以前のパーフェクト・クールビューティから随分一転して、小奇麗な中年女性という感じになっていて少しショックでした。前はすごく好きな顔だったのになぁでも過去の過ちに苛まれながら追い込まれていく様子がすごくリアルで、大人になってからのダイアナの場面は見ながらいつもハラハラしてしまいました。
それから、ダイアナの親友で真面目なモーリーン役のエヴァ・アムーリって子、目の感じがなんだかある大女優に似てません??   スーザン・サランドンの娘さんだそうです(!)パンフレット読んで娘って知って妙に納得してしまいました。大胆で危ないことばかりするダイアナを真っ当な道に導きだしてくれるような、母親のような優しさを持ったモーリーンにとても合っていました。

この作品は観終わった後はきっと「????」って感じだと思います。実際私もパンフレット見てからやっと意味が分かりました。長年色々映画観てきたはずなのに気づかなかった自分が恥ずかしいですがそれから家に帰ってからも作品の色々な場面を思い出しながら、あ~あそこはああいうことだったのか、と思ったり。だんだんと繋がっていくんですよね。後から振り返ってみて考えさせられる作品って良いですよね。まあそもそも原題の「The Life before her eyes」ってタイトルに全てが集約されていますが・・劇場公開は東京では終わってしまったけど、US版のI Tunesで映画のタイトルをDLすることが出来るので是非たくさんの人に見てもらいたいなって思います。
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